ジーンズですが、ボタンフライ派とジッパー派、どちらの派閥ですか?。因みに筆者は当然にボタンフライ派です。
ゴリゴリのアメカジフリークはボタンフライ派が多数だと思いますが、世間一般から言うとジッパー派が多数です。ボタンフライ派の方、公衆トイレで感じた事ありませんか?用を足した後で、他人の方が後じまいが速い事を… ボタンフライのパンツって、思ったほど穿いている人は少ないんです。
今日は、そんな多数派であるジッパー派の方々に、少しばかりジッパーの蘊蓄を。
ジッパーの開発にあたり必ず直面するのが、ずり下がりをいかに防ぐかという問題です。通常では開かなくても、服を引っ張ったらジッパーがスライドしたら大事件です。ジッパーの歴史の中でレディスの服に多く使われていただけに、これは切実なる問題だったようです。
そこで進化していったのがロック機能でした。ロック機能の進化こそが、ジッパーの進化と同意味だと言っても差し支えないです。ジッパーの進化は大きく分けると4段階になります。
ピンロック式(片爪式) 1950年前半
先の尖ったピン(片爪)がジッパー方向に向いて付いてます。ピンがジッパー片方の列に押し込まれる事でロック状態になります。難点はピンのすり減りによるロック不良でした。
カムロック式(両爪式) 1950年後半~
引き手のつけ根にある2列の出っ張りが、ジッパーの両方の列に押し込まれる事でロック状態になります。難点はピンロック式と同様に、出っ張りのすり減りによるロック不良でした。
セミオートマチック式 1960年~
引き手の向きが下りた状態でロックがかかってジッパーが固定され、引き手を持ち上げるとロックが外れます。この方式により、引っかかりがすり減る事でロック不良となる難点を解消しました。
オートマチック式 1960年後半~
スプリングが内蔵され、引き手の角度に関係なく自在にロック状態となり、ある程度の力が加えられないとジッパーが作動しない優れた性能を持っています。この方式が現在に受け繋がれています。
LEE101Zモデルのオリジナルか復刻モノなのかを判断するのに、ジッパーを見れば区別できるんじゃないの、と高を括っていた筆者がいました。ところが、そうは問屋が卸さない… 復刻モノはジッパーまで復刻されており、本音で云えば判別が非常に難しい!悪意のある業者なら、復刻モノをヴィンテージにすり替える事だって可能です。なのでLEE101Zは、ヤフオク等ネットでの購入は避けた方が良いと思います。(LEE101Bも)
ジッパーまで復刻する日本のジーンズメーカーも芸が細かいと云うか… ヴィンテージマニアとしては、復刻モノはYKKのジッパーでお茶を濁して欲しかったな~ それじゃあ、復刻品として画竜点睛を欠く ですけどね。笑
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