夏になると飛び回る厄介者といえば、蚊とハエを連想しますよね。昨夏は、どちらも見かけなくなかったなあ。蚊に関しては特に。足の裏をきちんと洗ってるからかな…(足の裏と蚊の関係は最後に) ところで今日はハエの話。
ハエ柄のスニーカーご存知の方、あなたはスニーカー通です。知らない方、今日はハエの発生する夏に向けて、蘊蓄の時間です。
VANSに『MADRID(マドリッド)』という名のスニーカーが存在します。
写真のように『ハエ柄』のスニーカーです。1980年代に発売されたオリジナルは、ヴィンテージモデルとしてコレクター垂涎の幻のスニーカーとして有名です。ゴールデンサイズのグッドコンディションなら、20万以上で取引されます。
VANSですから、当然にUSAメイドなんですが、何故にマドリッドと名前が付いているのか?
adidasファンなら引っかかる質問だと思います。このマドリッドとは、スペインの都市名ではありません。
実は、カリフォルニア・ハンティントンビーチにある、MADRID SKATEBOARD というスケートショップの別注品だったのです。
現在の日本に置き換えて考えると、ミタスニーカーズ×ニューバランス別注みたいな感じでしょうか。ミタスニーカーズはスケートショップじゃなくてスニーカーショップですから若干ニュアンスは異なりますけど…
何故にハエ柄かというと、このマドリッドというショップのアイコンが『ハエ』だったからなのです。ちょっと日本人には理解しがたいハエの取り扱いですが、カリフォルニアのスケートボーダーには、COOLと受け入れられたようです。
ショップの別注ですから、需要>供給のアンバランスな関係となってプレミアムがついていった事は想像に難くないです。実は何度も復刻されており、その都度完売を繰り返しているようです。
80年代オリジナルを血まなこになって探しているコレクターは、スケートマニア・スニーカーマニア・オールドスケートコレクターと多岐に渡っており、それじゃなくても稀少なスニーカーを分野違いのコレクターが分捕り合っているのですから、『幻のスニーカー』と称されるのも納得です。
これを読んでる読者の方が実物に出逢うとしたら、ヴィンテージストアのショーケースの中で、うやうやしく陳列されていると思います。
もしもそんなハエ柄スニーカーに出逢ったら、
『マドリッドがあるなんて、凄いショップっすね!』
と店員さんに一言放てば、もうヴィンテージスニーカー通です。
もしもマドリッドが、ショーケースの中に入っていなければ…
復刻品の可能性が非常に高い… です。
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