1980年代後半、学生時代の私は、足繁く原宿や渋谷に通ってました。
原宿ではバナナボートは有名なヴィンテージショップでした。30年前の記憶なので、定かではないのですが、現在のフェイクαは存在してました。ただ、当時のフェイクαは明治通りの現在WEGOのある位置のビル2階に存在してた記憶があって、現在のフェイクαは店名が違っていたような...記憶が曖昧です、間違っていたらごめんなさい。
ちなみに、原宿通り(とんちゃん通り)の古着屋があったのかどうかは全く記憶にないです。ベルベルジンやVOSTOKは、私のヴィンテージ熱が冷めてからのお店です。
この2つのヴィンテージショップには、デッドストックのジーンズがてんこ盛り状態でした。LEVI’SはビッグEまでのジーンズです。66モデルは範疇外です。私は、バナナボートのお兄さん達と仲良くなり、週一くらいのペースで訪問するようになりました。古着の知識はバナナボートで育んでいったといっても過言ではありません。
当時のLEVI’Sデッドストックのお値段はいくらくらいかと言いますと、
<バナナボート>
501XX 隠しリベット無しの60年代最終型 ¥40,000~¥50,000
501BigE ¥20,000
<ビートニクス・上野アメ横>
504ZXX ギャラ入り紙パッチ ¥19,800
セカンドモデルGジャン ¥29,800
ざっとこんな感じでした。ビートニクスのセカンドモデルのデッドストックは夏価格でした。今では考えられませんが、オフシーズンには安く売ってる事もありました。セカンドモデルのデッドストックなんて現在あったらいくらするのだろう?
上記の価格は実際に購入したので覚えています。バナナボートは、39,800とか19,800とかの値段でしたが、丸めて表記しました。バナナボートでは、ジーンズ以外に、コンバースやジッポーライターなども物色してました。バナナボートのお兄さん達にとって、ウエスト表記27の小男は格好の獲物だったと思います。だけど楽しかったですね、お兄さん達と会話するのが。
私にとって、バナナボートはヴィンテージの原点です。大学を卒業し、すっかりヴィンテージ熱が冷め、原宿の1990年代の熱狂なんて全く知らず、そして2016年ヴィンテージに回帰し、およそ30年振りに原宿を訪れて、バナナボートが昔の外観で寸分変わらず存在していたのを見て、若かったあの頃にタイムスリップしたかのように感動を覚えました。
現在は、ヴィンテージショップとして話題にならないお店ですが、あの外観は原宿の歴史的遺産だと私は思うのです。
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