平成8年出版の Boon EXTRA を所有しています。西暦で1996年です。ヴィンテージブームの円熟期でしょうか。
今から22年前の雑誌です。
私は全くヴィンテージブームは蚊帳の外でしたので、当時の熱狂ぶりが分かりません。ただこの雑誌の中に、当時のコレクターやヴィンテージストアの紹介なども掲載されており、ある意味、今ひも解くと栄枯盛衰を感じます。今日はそんなお話です。
JEANS SHOP INDEX 全国100ショップの住所録と簡単なお店の説明が掲載されてます。この100ショップの中で、現在もお店が継続して営業しているのは、20~25店舗程度じゃないでしょうか。
全国規模なので全てが分かっている訳ではありませんが、確実に現在も店舗が存在するのは、ガレージセール(船橋)、ザ・リアルマッコイズ、サンタモニカ(表参道)、シーガル(藤沢)、JOB314(郡山)、2nd Boom(恵比寿)、ダメージドーン(町田)、バナナボート(原宿)、フェイクα(原宿)、ホワイトヘッドイーグル(現在大宮)、マーヴィンズ(原宿)、メッカ(大阪)、ルビーズ(原宿)の14店舗です。
ザ・リアルマッコイズは、業態変更して拡大していますので最も成功した企業と言えます。
ヴィンテージストアは、20年以上もお店が継続しているのは本当に珍しいのです。ブームと云うのは残酷なもので、ブームが去ると当然にお客が減少し、売り上げの減少を招き、人件費やら在庫やらが経営を圧迫して二進も三進もいかなくなるのです。ヴィンテージブームが去った後は、経営が厳しくなったのは何の不思議でもありません。
だから、ヴィンテージブームが去って現在に至る中、商売を継続できていることは、経営者の手腕が光るお店の証拠です。
中でも私が直にお店に伺って度肝を抜かされたのが、福島県郡山市の『JOB314』です。
タイムアフタータイムという会社で、メンズ、レディス、テイスト別などを切り口に、敷地内に6つの館が並んでます。
その中でも、アメカジのどでかい倉庫みたいな館が、『Jump Over The Blues JOB314』です。
伺ったのは、かれこれ4年前くらいになりますが、そのド迫力の店内、大量の商品に圧倒されました。東京のあちこちのアメカジショップに行って欲しいモノを探すより、ここ1店舗で探す方が効率が良いんじゃないでしょうか。そんなレベルです。
地方でも圧倒的になれば、経営も好転してゆく良い例なんだと思います。
他のお店は、
・全国的な知名度で売り上げが継続している
・その時その時の時流を読んで品揃えを変化させる努力で継続している
・ヴィンテージブームに圧倒的な売り上げを記録しその資産で継続している
・ショップの売り上げだけではなく異業種での利益で継続している
・バイイングがずば抜けて上手い、仕入れのルートが確立されている
などと理由は種々雑多だと思います。
なので、長年継続して商売しているヴィンテージストアを訪れた時に、このお店はどんな理由で商売が続けてこられたんだろう?と考えてみるのも面白いですよ。
全国的にも有名なヴィンテージストア、ベルベルジンは今年20周年を迎えました。
20周年で『老舗』と云われる業界です。そんな業界は滅多にありません。本当に栄枯盛衰が激しい、厳しい業界なのです。なので応援したくなっちゃうんですよね!
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