画竜点睛(がりょうてんせい・物事を完成するために最後に加える大切な仕上げの事)
ジーンズを買ったら裾上げをするのが常識だと考えてる方は多いと思います。70年代までのLEVI’Sは、レングスも選ぶ事ができました。その後はレングスのバリエーションが無くなり…現在レングスを選べるジーンズと云えば、リゾルトくらいだと思います。商業ベースで考えれば、レングスのバリエーションを増やすと云う事は在庫増を伴う危険性があるので極力避けたいわけです。だからリゾルトは凄いんですよ!裾上げしないで穿くと云う事は、ジーンズ本来のシルエットで穿ける喜びを味わえる!ジーニストにとっての究極の理想です。
残念ながら、いや普通に裾上げする場合、チェーンステッチでの裾上げを選択してない方も多いのでは。店舗によっては、シングルステッチとチェーンステッチの選択ができる事がありますが、ここは是非チェーンステッチでの裾上げを選択してください。
ジーンズは、穿き込む事によって独特の味が出てきます。俗にいう、縦落ち、ヒゲ、ハチノス等ですが、忘れてはならないのが、うねうねした裾のアタリです。これがシングルステッチでは作り出せないのです。
裾上げを究極にこだわるならば、購入したジーンズを敢えて裾上げせずに、まず水を通して縮ませた後、自分の一番良いレングスで裾上げする、それも『ユニオンスペシャル43200G』という裾上げ専門のミシンを使って!
このミシンは、昔のミシンで非常に高価な逸品なのでなかなかお目にかかれないのですが、特にこだわりを持ったお修理店には設置されています。これで裾上げした場合は、オリジナルレングスと同等の評価をしても差し支えないと思います。ネットで検索したら、お店の情報はキャッチ出来ますし、郵送で裾上げを受けてくれるお店も存在します。
穿き込むごとに自分色になってゆく唯一無二の相棒なら、特にこだわって欲しい裾上げの儀式。ヤフオクでヴィンテージジーンズの検索をしてTwitterでお買い得品を呟く事があるのですが、一番最初に外すのがシングルステッチで裾上げされたジーンズです。価値無しとは言いませんが、半減は間違いないです。
このブログを読んでくださる皆さんは、アメカジ好きで、ジーンズ大好きだと想像します。唯一無二の相棒ならば、『画竜点睛を欠く』なんて事したら、お尻ぺんぺんですぞ!!
明日は靴についてです。
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