冒頭から、ジーンズ党に喧嘩を売るような感じですが…
ファッショントレンドが、縦落ちジーンズから、これまで脚光を浴びなかったノッペリ色落ちのジーンズに変化しているようなのです。それを指摘していたのが、ファッション界の辛口ブログで有名な南充浩氏の12月12日付の記事。
90年代のヴィンテージブーム以降、ジーンズと云えば縦落ちデニムが主流の流れとなり現在に至っています。ところが、現在20代の若者にとっては、生まれた時から存在する別に珍しくもない色落ちのジーンズであり、逆にノッペリ色落ちする80年代のジーンズに新鮮さを感じるようなのです。
なるほどなと、TVでジーンズが映る際に気にしながら見ていると、アイスブルー色のジーンズが多い事に気づきました。ことファッションとしてジーンズを捉えた場合、今のトレンドは縦落ちジーンズではない…
Twitterで、先日フォロワーさんにアンケート調査を協力していただきました。回答してくださったのは88名、この方々は、ヴィンテージリーバイスに含蓄のある方ですから、比較的年代層も高いのではと推測されます。
『リーバイス501、普段穿きするならばどれが良い?』
①ビッグE ボタン裏6(ビッグEの最終モデル)
②66モデル前期
③66モデル後期
④赤ミミ(レッドライン)
普段穿きでの調査です。コレクションなら、①→②→③→④の順番になるはずで、ここはファッショントレンド調査が目的ですから、普段穿きを強調しました。結果ですが、トップは僅差で①ビッグEでした。これは想定内、私も本命だと予想していました。しかし、第二位が赤ミミだとは…
90年代の若者世代がラストヴィンテージとして懐かしむ意味も込められているでしょうが、これは今のファッショントレンドがノッペリ色落ちジーンズに向いている証明だと解釈できます。20代のアンケート参加者は少ないはずなので、20代を含むマス層にジーンズの写真でアンケートすれば、ビッグEを逆転するのは確実、マス層ならば、④→③→②→①の結果になる可能性も大でしょう。
私は普段穿きに、501の66モデル前期をワンウオッシュの状態から穿いてます。頭の中が硬い親父なので、66モデル前期でもデニム生地の濃さにはちょっと不満がありました。逆に、日本デニムの染の優秀さを再認識しました。しかし、穿き込むにしたがって、濃淡がはっきりする縦落ちジーンズじゃなくても満足できるように気持ちに変化が起きてます。
ノッペリ色落ちしながらもアイスブルー色に変色し、セルビッチのアタリがくっきりと表現されているジーンズに芸術性すら感じています。特に春から夏にかけてはファッションに取り入れるのも絶好の季節、ヤフオクやヴィンテージストアで物色するのもおススメです!
今回のアンケート、票は集まらなかったですが、66モデル後期に関しては66モデル前期との二択状態なのが原因だと思います。今後は、66モデル後期と赤ミミの評価は確実に上がってゆくでしょう。
ゴールデンサイズのグッドコンディション501XXの47モデルが最近ヤフオクに数点出品されていましたが、どれも私が想定する落札価格よりも低価格で落札されました。ヴィンテージにファッショントレンドが向いているのは間違いないですが、あくまでも『リアルクローズ』という範疇でのお話だと、アイスブルー色のジーンズを眺めながら感じるのです。
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