とあるリサイクルショップで、リーバイス501XXのバレンシア工場生産復刻モデルが陳列されていました。
オリジナルにこだわる男なので欲しいわけではないんですが、デニムの色味にオーラがあったので、手に取って品定めしてみました。結論から先に言わせて頂くと、オリジナルにこだわらない方ならば、買い!です。なかなかイイですね!コーンミルズ社のデニムイイですね!
1990年代末に、ヴィンテージブームの余波を受けてバレンシア工場生産501XX復刻品がリリースされました。私は当時ヴィンテージブームの渦中にいませんでしたが、そのニュースは耳にしました。私の耳に入るくらいですからビッグニュースだったと思います。その時の感想は、オリジナルのヴィンテージが駆逐されるなと思いました。興味も無かったので見る事もありませんでした。
初の復刻ですから、コーンミルズ社も気合が入ってたんでしょう。しっかりとオンスあるんじゃないかな。触った雰囲気良いですよ。因みに現行の復刻に使われているデニムは12オンスです。バレンシア工場伝説みたいなのがあって、工場が祭り上げられていますが、コーンミルズ社のデニムが秀逸なんだと思います。
デニムに関し、オリジナルと復刻品を比べていないので明らかな違いは分かりませんが、まずデニムに関しては及第点とします。では、紙パッチはと云うと、オリジナルとははっきり異なるのが分かります。異なる点は以下の通りです。
- 復刻品のレングスは36である
- 復刻品の紙パッチ右下のレングス表記下に『PXH』表記あり、オリジナルには無い
- 復刻品『501XX』の字体には滲み(にじみ)が無い、オリジナルは統一感無し(薄いものや滲んだりと)
- 復刻品は紙パッチが破れない、ギャラ入り紙パッチは破れるのが通常
赤タブに関しては、オリジナルはレーヨン製なので、丸まったり折れたりしますが、復刻品はポリエステル製でピンピンしています。ポリエステル製の赤タブは66モデル以降ですから、明らかに異なります。
また復刻品のトップボタン裏は、【555】刻印です。555は、バレンシア工場の番号だと云われています。因みにエルパソ工場の番号は【524】で、赤ミミ前期は【524】で赤ミミ後期に【555】が多いように思います。
復刻品には内タグが付いており、これで製造年月日が判明します。これに関しては写真を参考にしてください。
現行品の501XXは、レングスのバリエーションもあり、また赤タブをレーヨンで作ったりと精巧に生産されているようですが、デニムに関しては明らかにオリジナルとは一線を画すでしょう。
その現行品が27,000円、32,000円位の価格ならば、ヤフオクやメルカリ、またはリユースショップで1万円前後でバレンシア工場生産の復刻品を中古で買う方がお得だと思います。ただ、現行品の方がシルエットが良いから、そんな意見ならば敢えて止めはいたしません。
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