Made in U.S.A catalog 1975
Made in U.S.A.2 Scrapbook of America 1976
日本における、アメカジの礎となった雑誌です。
現在60代の層が一番影響を与えられたのではないでしょうか。私がアメカジに目覚めたのが出版からおおよそ10年後、神保町や高田馬場の古本屋にも在庫はあったと思います。今では稀少本でなかなか見つからないです。私が愛用しているLEVI’S501の66モデルの製造年と同一です。どちらも40年以上の歳月が経っています。
この雑誌の特に影響を与えたのが表紙、表紙に当時の若者は惹きつけられたそうです。ボタンフライジーンズと、使い古された感のあるブーツ。今でもアメカジ好きなら結構食いつく表紙だと思いますが、ボタンフライは当時ではかなり珍しく、LEVI’Sの記事においても、これから注目の501との記述がある中、編集者でさえ501の写真を間違えて掲載してしまうくらいの未知の存在だったようです。502や505のジッパーフライモデルが日本では幅をきかせていたわけです。
コンバースに関しては、現在はヴィンテージスニーカーとして不動の地位にあるチャックテイラーやワンスターのカラーバリエーションの記述があるのはとても貴重な資料です。
レッドウィングは、バリエーションと値段が分かります。表紙のブーツはレッドウィングか、サンタロサか?物議を醸した事があったようですが、レッドウィングで決着ということでOK牧場かな。
平行輸入業者にとってはバイイング参考書となり、関連するアメリカ製カジュアル衣料やシューズがどんどん日本に輸入されるようになりました。当時の若者にとってはアメリカ風邪に罹る原因となり、アメカジ隆盛期の礎となる雑誌として現在に伝えられてきたのです。
裏表紙に関しては、全く話題になりませんので、最後にこれを。どちらも髙島屋の広告です。百貨店がアメカジ雑誌のスポンサーというのは隔世の感がありますね。
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