ヴィンテージの対極にあるファストファッションにも言及する必要があると思います。
結論から言うと、ファストファッション肯定派です。ユニクロ愛好家です。私はファッションの全てにこだわっている訳ではありません。消耗品だと考える衣類はユニクロに依存しています。インナーはほとんど全て、ソックスとシャツの一部はユニクロです。お値段以上ニトリです…いやユニクロです。
ユニクロの優秀性は、以下のように考えます。
①価格が安い
②商品の質が高い(機能性+耐久性)
③ベーシックなデザインで飽きがこない
④ブランドロゴが無いのでユニクロバレしない
⑤色サイズのバリエーションが豊富
⑥接客が無いので、気兼ねなく入店でき、長時間店内に滞留できる
ざっとこんな感じでしょうか。素材に関してははっきり言うと、その道のプロでない限りは大手アパレルブランドの商品に使われている素材と区別できないレベルです。一般消費者には十分です。
耐久性に関しては、例としてこのソックスを参考に。これは私がスロージョギングの際に履くソックスです。週2回の頻度で1回20km程度走ってます。かれこれ2年間着用しています。単純計算ですが、
2年×52週×20km=2,080km
2,000km以上のスロージョギングでこの消耗度合いです。もう底が薄くなってますが現役続行中です。
私がユニクロの商品で愛用しているのは、インナーやソックスの他に、オックスフォードのシャツ、チノパン、カーディガン、ハンカチ、フリース等です。どれも優秀な商品で長い間愛用できてます。特にハンカチは、柄のデザインもお気に入りで生地もしっかりしていて、絶対手放せない逸品です。
ユニクロ商品の中でも、いささかガッカリだった商品もあります。あの有名なコーンデニムを使用して作ったジーンズ。ジーンズには手厳しい私は、手にとって見て苦笑を禁じえなかったです。バリバリの大リーガーが来日して全く活躍できなかったような…でもマスな消費者には問題ないレベルですが…
私はお気に入りの物は、長く愛用します。それは値段が切り口ではありません。ヴィンテージもそう、ユニクロもそう、安いから買いかえれば良いとは思ってません。愛用品がその役割を全うするまで使います。ユニクロとしては、リピート客が買い替えする事で商売が成り立つのでしょうが、今の日本、無駄な消費はトレンドとは言えません。私のような考え方をする人間が多数になると売上拡大には苦労するところだと思います。
ファッションにお金を使わなくなったと云われる現在、ファストファッションに個性付けで一点物の古着を組み込む若者が増えていると聞きます。また90年代のヴィンテージブームを経験した層は、お金を十分使える年代に成長しています。いつ回帰してもおかしくない。目の付け所がシャープなヴィンテージストアは、レディス物の品揃えや女性スタッフの強化を進めています。ヴィンテージとファストファッションは対極に位置するファッションだと考えますが、逆に親和性は抜群、これから益々共存共栄が促進されてゆくのではないでしょうか。
蛇足ですが心配なのは、百貨店系ブランド。ファッションに大きなトレンドも見込めません。百貨店系ブランドはコメ兵などのリユースショップでも半額以下で買えます。メルカリなどでの個人取引も活発です。ファストファッションやヴィンテージストアでは叶えられない何かをお粗末にしたら生き残りは難しい時代です。陰ながらですが応援しています。
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