実感はないですけど、アベノミクスのお陰で?日本は景気が良くなっているようです。
しかし、ファッションと出版の業界は不振を極めています。
私は元来雑誌好きで、ファッション誌に関しては一通り目を通します。しかしなかなか買わないんだなこれが。出版社の方には申し訳ないんですが、総花的な内容の号は立ち読みだけで済ましてます。
ただ、ビビッとくる特集の雑誌は即座に買いますね!ヴィンテージの教科書や、デイトナブロスの90’s特集などが良い例だと思います。
私にとっての90年代は、アメカジから一番距離を置いてた時代なので、そこを埋め合わせる事が一番の課題です。90年代は、ヴィンテージブームを牽引した雑誌がたくさん出版されてます。アメカジ雑誌の黄金期とも言えます。私がポパイやホットドックでアメカジ情報を吸収していたように、90年代の若者はBoonなどで私ら世代よりも『濃い濃い情報』を吸収していたようです。
90年代に出版された雑誌は、内容が色あせてないんですね。今でも内容に価値があると思います。だから見つけたら購入しています、貴重な資料として。
90年代にアメカジの虜となった若者は、現在は立派な中年となってます。このブログを読んで頂いている方も多いのではないでしょうか。お金も自由に使える年齢(子育てで大変かも…)若い頃が懐かしくなる頃だと思います。この雑誌持ってたなあとか言って、雑誌を探す方もいらっしゃるかも…
現在20歳台で(高校生でも勿論OKです)、雑誌の方が年長だと云う方にも是非探して読んでもらいたいですね。『古きをたずね、古きを知る』です。
アメカジというファッションは、『永遠の定番』が確固たる中心アイテムになり、その周りをどう工夫してコーディネイトするかで個性を演出するものだと考えます。定番アイテムは勉強しても勉強し足らないくらい奥深いです。そこを探求するマニアを敬意を表して『変態』と云う…
私の資料的価値のあると考える蔵書を紹介します。
<LEVI’S 501 関連> 501だけで雑誌の特集になる、偉大なる大定番ですね。501の写真集は素晴らしい!ベルベルジンの藤原店長には、次はLEVI’SのGジャン写真集を是非出版して頂きたい!!
<ヴィンテージ一般> ヴィンテージを網羅するには、まだまだ足りないです。
<スケートボード> ジム・フィリップスは絶対不可欠!スクリーミングハンドのオリジナルTシャツはいつかコレクションしたいと思います。
<T-シャツ> コレクターズアイテム、コレクターが収集する分野の細分化が進んでます。今年クラウドファンディングで出版された(注)ニルヴァーナT-シャツ写真集は買わねばなるまい。(写真参考)
<デニム> アメカジの基本のき ですからね。ジャパンデニムも網羅してます。
<ナイキ> ナイキマニアはコレクターとして存在感があります。この2冊は初版と再版、中身はほぼ同じです。ナイキマニアのバイブルです。
<表紙がレジェンド> 内容もさる事ながら、表紙が秀逸の3冊。アメカジにはヒーロー伝説が付き物。若くして亡くなった…ニルヴァーナのカート・コバーンもロック界のみならず、アメカジのレジェンドです。
<ジュエリー等> インディアンジュエリーとカスタムナイフ、どちらもレジェンドな作家が存在する分野。カスタムナイフは日本では忌避する傾向がありますが、世界では立派なコレクターズアイテムです。
<松田 直樹> 横浜マリノスで大活躍したサッカー選手。2011年に他界。Boon別冊のLEVI’S VINTAGEのスペシャルサンクスに名前を発見、ヴィンテージデニム分野でも超一流だったのです。
アメカジの良き世代に出版された雑誌は、ヤフオクなどのサイトや、アメカジに強い古本屋などで見つける事ができます。見つけた時が一期一会、ヴィンテージ古着と同じスタンスで確保するべしです。
現在の雑誌は、スポンサー色が濃い内容になる傾向があります。利益を考慮したらこれは残念ながら仕方がない事情。しかし商業的な雑誌には購買意欲は湧きません。SNSによって情報は潤沢に入ってくる時代、ましてや若者の活字離れ、出版業界にとって追い風要素を探すのが非常に難しい…
雑誌の価値ってなんだろう?と考えた時、はっきり答えは導き出せません。ただ一つだけ言えるのは、編集者のこだわりを持って出版された雑誌は、そのこだわりを欲求する読者には宝物の価値があるってこと、私はそう思うのです。
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